経理に転職する場合に効果的な転職理由や志望動機を知りたい方も多いでしょう。
ここでは、転職理由別の書き方のポイントを解説し、さらに経験者・未経験者・第二新卒のケース別の例文や注意すべきポイントを紹介します。
経理への転職理由や志望動機の書き方が知りたい!
経理は会社の経営に関わる魅力的な仕事です。
とはいえ、どの業界や企業でも経理の仕事内容が大きく変わることはなく、差別化をはかりづらいため、転職活動ではどのような理由・志望動機を述べれば良いかよくわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では経理の転職理由・志望動機を作成する際に押さえておきたいポイントや実際の例文などを紹介します。
最後まで読めば、経理への転職活動に役立つでしょう。
経理への転職理由・志望動機を書く2つのポイント
転職活動で内定を得るために重要なことの1つが、説得力のある志望動機の提示です。
以下の2点に注意して志望動機を作成しましょう。
- なぜ経理なのかを明確に示す
- その会社を志望する理由を明確に示す
なぜ経理なのかを明確に示す
企業の事務職には、営業事務や総務事務などさまざまなものがあります。
そのなかで、なぜほかの事務職ではなく、経理を選んだのかをきちんと提示することが大切です。
「なんとなく専門スキルを身につけられそうだったから」「事務なら楽そうだから」など、あやふやな理由では採用にいたることはありません。
たとえば、「前職の営業職を通し、数字を細かく管理しコスト意識をもって仕事に取り組むことにやりがいを感じると気づき、経理の道を究めたいと考えるようになった」など、具体的で説得力ある理由にすることが大切です。
その会社を志望する理由を明確に示す
経理を志望する説得力のある志望動機を述べられても、それだけでは十分とは言えません。
なぜなら、どの企業でも基本的に経理の部署はあり、求人を出しているところはほかにもあるからです。
「同業他社の○○社も経理を募集しているけれど、どうしてうちに応募したの?」と問われたとき、明瞭に説明できるようにしておく必要があります。
そのためには、事前に企業研究をして、扱っている商品やサービスはもちろん、社風や経営理念、研修体制、事業の今後の展望などをしっかり調べておくことが大切です。
その企業ならではの特徴や魅力が見つかれば、「他社にはない○○の点に魅力を感じ、貴社を志望した」と説明できます。
経理への転職理由の3つの書き方と注意点
転職活動では、転職しようと思った理由を高い確率で問われます。
「英文会計までやれるようになりたいが、今の会社では無理なため」といった前向きで意欲を感じる理由であればそのまま伝えても問題ありません。
しかし、以下のようなケースが理由の場合、そのまま伝えることは避けるべきです。
- 人間関係が理由の場合
- 企業文化・方針が理由の場合
- 給与体系・労働環境が理由の場合
なぜなら、ネガティブな転職理由では選考でも良い評価を得ることは難しいからです。
どう答えればよいかを、以下にそれぞれのパターンごとに見ていきましょう。
人間関係が理由の場合
転職の理由としてよくあるのが「職場の人間関係の悪さ」です。
しかし、これをそのまま伝えても、仕事に対する意欲や前向きな姿勢はひとつも伝わりません。
それどころか、「少しでも人間関係が悪くなるとまたすぐに辞めてしまうのではないか」などと思われてしまい、心象が悪くなる可能性が高いです。
人間関係が悪く嫌気がさしたのだとしても、転職理由として正直に話す必要はありません。
「前職は個人で行動することが基本でしたが、私自身は周囲の人と協調し連携して仕事をするのが得意なため、そのような働き方ができる環境で業務に取り組みたいとの思いが強まり、退職を決めました」などと話すと良いでしょう。
前向きな気持ちが伝わります。
企業文化・方針が理由の場合
企業にはそれぞれ独自の文化や風習のようなものが存在します。
体育会系の気質が強く飲み会が頻繁にあったり、上下関係が厳しく上司の言うことは絶対で納得いかなくても従わざるを得なかったりと、働きづらい企業風土が原因で転職を決意することもあるでしょう。
しかし、これをそのまま伝えてもプラスになることはありません。
上司の言うことが絶対である環境が嫌なのは、自分の意見が述べられ業務に主体的に関われる環境を望んでいるからでしょう。
そこで、「年齢や立場に関係なく自由に意見を述べられる環境で力を試したいと考え、退職を決意しました」などと言い換えると意欲が感じられる理由となります。
給与体系・労働環境が理由の場合
給与体系や労働環境に対する不満が転職の理由となるケースも多いです。
「雇用動向調査」における「転職者の前職を辞めた理由」でも、「そのほかの理由」「定年・契約期間の満了」を除くと、「労働条件が悪かった」「給料などの収入が少なかった」が高い割合を示しています。
しかし、選考で「給料が安くて嫌だったので辞めました」「残業が多くて辛く退職を決意しました」などと言ってしまうと、相手にどういう印象を与えるでしょうか。
「うちも最初から高い給料は出せないが、不満でまた辞めるのでは」「経理職は繁忙期は非常に忙しいものだが、また嫌になるのではないだろうか」などと不安に思わせてしまうでしょう。
「努力や成果を正当に評価される環境で業務に打ち込みたい」「むやみに残業することなく効率的に仕事がしたい」などと変換すると前向きな印象を与える理由となります。
経理への志望動機【経理経験者の場合】
ここでは、経理経験者が別の企業に経理として転職するにあたって参考になる例文や、作成する際の注意点について解説します。
例文
経理職として勤めてきた経験があるなら、どのような業務を担当してきたかを具体的に伝え、それを志望先企業でどのように活かせるかを伝えることが大切です。
以下に例文を紹介しましょう。
経理職として月次決算の一連の処理から年次決算処理の補助まで担当してきました。学生時代には留学経験もあり語学に自信があり、今後は英文会計にも挑戦したいと考えております。
海外での事業展開に力を入れておられる貴社であれば、経験を活かして貢献しながら、目指すスキルアップもできると考え志望いたしました。
書き方の注意点
経理の経験があるといってもさまざまな業務があるため、まずは自分がどのような業務を担当してきたかを伝えることが大切です。
そのうえで、どうして他社への転職を目指しているのかも話すことで、仕事に対する熱意や意欲をアピールできます。
経理への志望動機【経理未経験の場合】
未経験から経理職を目指す場合、「どうして経理に転職したいのか」をきちんと伝えることが大切です。
参考になる例文と作成にあたって押さえておきたいポイントを紹介します。
例文
未経験でも応募可能な求人はあるものの、応募者のなかに経験者がいればそちらのほうが有利になります。
勝ち抜くためには、経理に対する熱意や意欲が伝わるように話すことが大切です。
営業事務として働くなかで、経理が会社経営にとって非常に重要な役割を担っていることを実感し、そこにたずさわり会社に貢献できる働き方がしたいと考えるようになりました。詳しく知りたく勉強し、日商簿記2級も取得しております。
営業事務として培ってきた他部署との調整力やコミュニケーション能力を活かし、御社に貢献できる人材になりたいと考えております。
書き方の注意点
未経験の場合は、経理に活かせる業務経験を見つけアピールすることが大切です。
簿記資格など経理関連の資格を取得していれば、それも積極的に伝えましょう。
経理に対する本気度や熱意を示せます。
まだ資格を取得していなくても勉強中なのであれば、「現在、簿記2級取得に向けて勉強しているところです」などアピールするのも良いでしょう。
経理への志望動機【第二新卒の場合】
第二新卒とは、新卒で入社後2~3年で転職する人を指します。
入社して短期間での転職はイメージが悪くなるのではと思いがちですが、ビジネスマナーや基本スキルが身についていて若くポテンシャルに期待できるため、第二新卒の採用に積極的な企業も多くあります。
ここでは、第二新卒で未経験から経理を目指す場合の志望動機の例文と注意点を解説します。
例文
前職では、営業事務として受発注業務や請求書の管理を担当し、経理部と連絡を取り合うことも多くありました。会社の経営状況を把握する経理部の重要性を実感し、数字を扱い管理する業務にもやりがいを感じて、経理のエキスパートになりたいと転職を決意した次第です。
御社は未経験からでも挑戦でき、幅広い業務に携われるということで、志望しました。
書き方の注意点
第二新卒の場合、「またすぐに辞めてしまうのでは」との不安を持たれがちです。
不安を払しょくするためにも、「どうして経理を選んだのか」「どうしてほかの会社ではなくここを志望しているのか」を明確に伝えることが重要なポイントになります。
また、入社後数年働いていたのであれば、経理に役立つ業務経験もしているでしょう。
たとえば、営業事務で請求書の発行や売上管理をしていた、総務で購買管理をしていた、接客で売上報告を行っていたなどの経験は経理業務に活かすことができます。
そのような経験を盛り込んでアピールするのもおすすめです。
転職理由「なぜこの会社なのか」を探す3つのコツ
経理を志望する理由は説明できても、「どうしてこの企業なのか」を説明するのに困っている人も多いでしょう。
ここでは、その企業を選んだ理由を見つける3つのコツを紹介します。
- 求人理由で自分の経験が活かせる点を探す
- 募集理由から会社の方向性を読み解く
- 共感できる経営理念を見つける
求人理由で自分の経験が活かせる点を探す
転職活動で採用されるためには、企業が求める人材像とマッチする人材であるとうまく伝える必要があります。
そのため、まずは求人票や募集要項を熟読し、企業が「どのような人物を求めているのか」を読み取ることが大切です。
そのうえで、その人物像と自分の経験やキャリアでマッチできるものを探しましょう。
すると、「企業と自分の求めるものの方向性がマッチしているため貢献できると考え志望した」という方向性で理由づけることが可能です。
募集理由から会社の方向性を読み解く
求人票や募集要項には、「担当者の退職に伴う穴埋めで年次業務までできる人が必要」「IFRSを導入するにあたり経験者を求めている」など、募集理由が書かれていることがあります。
募集理由が分かれば、「自分にはその分野の経験があり貢献できると考えた」といった方向性から、他社ではなくその企業を選んだ理由づけをすることもできるでしょう。
共感できる経営理念を見つける
どうしてもその企業を選んだ説得力がある理由が思い浮かばなければ、「経営理念に共感し、このような会社で働き貢献したいと考え御社を志望した」というのも1つの方法です。
どの企業も経営理念を掲げて経営を行っており、ほとんどの企業が公式サイトに掲載しています。
書き方のコツを押さえて経理への転職を成功させよう
経理の転職理由や志望動機を作成するときは、「どうして経理を希望してるのか」「他社ではなくその企業を志望しているのはなぜか」の2点を示すことが大切です。
ただし、人間関係の悪さや企業風土、待遇などに対する不満があって転職する場合でも、それをそのまま伝えてはいけません。
前向きな理由に変換して伝えるようにしましょう。
求人票や募集要項をよく読み、企業が求める能力やスキル、人材像をつかんでおくことも大切です。
コツを押さえて転職活動を行い、経理への転職を成功させましょう。



